1.死なないための『思考の止め方』
この世には、程度の差こそあれ「思考を止めたい」と願う人々が存在する。
多くの思考止め探求者にとって「思考をとめること」は、目標や願望に過ぎないのだが
稀に「思考を止められるか否か」が、生死にかかわりかねないケースがある。
それが『思考中毒者』(精神的努力依存者)だ。
『思考中毒』という響きから、何か如何わしい。ソッチ系の話に思われるかもしれない。
……が、思考中毒は論理的に説明可能なもので、その特徴や原因さえ分かれば、
それほど特別でもなければ、異質なものでなく。
むしろ、条件さえ重なれば誰しもなる可能性のあるポピュラーな病気であると言える。(但し、知名度はない)
かくゆう私も、この病を患ったため十代の後半全てを、肥溜めに捨てたといっても過言ではなく。
当てはまる人はウンウン言いながら、そうでない人は「うわ〜ヒサン〜」といった感じに読んで欲しい。
・思考中毒者の3大特徴。
[1]夢や理想の実現のために、四六時中所かまわず精神的な努力をせずにいられない。
[2]その努力をしないでいる又は、できなかったりした場合。得も言われぬ罪悪感や焦燥感に駆られ、
その不安は精神的な努力をしている間しか緩和できない。
[3]どんなに献身的かつ継続的な努力であっても、ポジティブな成果が一切得られない。
※精神的な努力とは『目標のために思考を廻らす事』であり、肉体的努力であるスポーツの練習や
[3]の条件に合致しない勉強は、精神的な努力としては扱わないので注意。
バカみたいな話だが、思考中毒とは。まるでアル中が酒を求めるように
『目標達成のために思考を廻らす事』へ依存症ともいえる症状を見せるようになることをいう。
しかし、一体何故。ドラッグやギャンブルのような堕落的なものではなく。
『目標のために思考を廻らす事』なんて前向きなものでも、依存症になってしまうのだろうか?
そして、そんな依存症になった私の青春が何故、肥溜めに捨てられたのかだろうか?
順を追って説明したい。
そもそも依存症とは、ある種の精神的昂揚に作用する行為や薬物の摂取を
繰り返すことで、精神的昂揚を無意識に求める渇望が生まれ、
その精神的な昂揚が得られなくなると、精神不安や不快感を覚えるようになる(禁断症状)ことをいう。
早い話。「精神的昂揚」を得られて「禁断症状」が発生するのであれば、
どんなものでも依存症になり得るのだ。
例えば、こうだ。
「才能は有限、努力は無限」なんていうように、どんなに無茶な夢や目標であっても
『努力をしている間』そこには『夢が実現する可能性』というものが存在し、
精神的努力で思考を廻らしている間は『夢が叶う可能性』という形で、精神的昂揚が得られるのである。
そして「成せば為る成さねば為らぬ何事も」というように
『努力をしていない間』は『夢が実現される可能性』が、ゼロになるため精神的不安が生じるのだ。
これが、精神的な努力に依存するメカニズムであるが、薬物やパチンコに依存しているのなら兎も角。
目標達成の為に思考を廻らせることに依存しているなんて、
むしろいいことの様に思えるのではないだろうか?
そう、ここまでなら、依存症でもなければ中毒でもないのである。
問題は、努力が1ミリも成果につながらない場合だ。
こういったことを言うと「それは違う」「努力の仕方が間違っているだけ」という話になってしまう。
確かに、往々にしてそうなのかもしれない。
しかし……、恐ろしいことに
思考中毒者の努力というのは、何一つ成果につながらない。これは確定的に明らかである。
しかも、その「成果の出なさ」には、ある悪魔的な特徴が存在する。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=manga&illust_id=16763692
この漫画は、思考中毒の症状が非常に良く出た「思考中毒」の見本ともいうべき作品である。
この漫画からも、うっすら見て取れるが『思考中毒者』の努力の量というのは、世界一である。
高校時分。私もお笑い芸人を目指していたのだが、当時の私といえば、朝起きてから、通学中。
授業中。果ては深夜寝る間を惜しんで、大喜利にネタ作り。発想力を鍛えるために一人で
マジカルバナナ。面白かったネタやトークをノート片手に分析。
才能があった頃に戻るための分析&トライ。体を気を使いサプリを飲み。ストレッチは欠かさず。
体のつぼにはバンテリンを貼りまくった。
連日連夜。まさに24時間体制で、不断の努力を死ぬほどした。
そんな高校生の私が、よく言われた言葉がこちらである。
「まず、何か行動を起こしてみろよ」「何もしてないじゃん」
「悩んでるだけ」「遊んでるだけ」「楽しくなさそう」
理論値ともいえる努力を続けた結果。私は、地面に這いつくばり、土を舐め続けることになった。
一体、どうしてこんなことになるのだろうか?
2.〜努力に依存するメカニズム〜(恐怖編)へ続く
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